アミノサプリプラスは体に悪いのか気になる方へ。結論から言えば、適量を守れば健康リスクは低いものの、過剰摂取や常飲すると人工甘味料や糖質による健康被害が懸念されます。キリンとファンケルが共同開発したアミノサプリプラスには、アルギニンやシトルリンなどのアミノ酸に加え、人工甘味料や糖質が含まれており、飲み方次第では肥満や腸内環境の悪化、内臓への負担などのリスクがあります。本記事では、アミノサプリプラスの成分分析から副作用、安全な飲み方まで科学的根拠に基づいて詳しく解説します。
アミノサプリプラスの成分と体への影響

主要成分の配合内容
アミノサプリプラスの原材料には、果糖ぶどう糖液糖、砂糖、食塩、シトルリン、ビタミンC、クエン酸、アルギニン、そして人工甘味料としてアセスルファムK、スクラロース、ステビアが含まれています。555mlあたりの栄養成分は、エネルギーが約80から120kcal程度、ビタミンCが73から230mg、クエン酸が181mg、アルギニンが18.1mg、シトルリンが14.5mg配合されています。アルギニンとシトルリンは血流改善や疲労回復をサポートするアミノ酸として知られており、スポーツシーンでの活用が期待されています。
| 成分名 | 含有量(555mlあたり) | 主な働き |
|---|---|---|
| ビタミンC | 73から230mg | 抗酸化作用、免疫サポート |
| クエン酸 | 181mg | 疲労回復、エネルギー代謝 |
| アルギニン | 18.1mg | 血流改善、成長ホルモン分泌促進 |
| シトルリン | 14.5mg | 血管拡張、疲労軽減 |
これらの成分は基本的に安全性が確認されており、アレルギーフリーの製品設計となっているため、多くの人が安心して摂取できる配慮がなされています。
人工甘味料の健康リスク
アミノサプリプラスに含まれる人工甘味料、特にアセスルファムKとスクラロースについては、健康への影響が議論されています。アセスルファムKは砂糖の約200倍の甘さを持ち、スクラロースとともに冠動脈性心疾患のリスクとの関連が研究で示されています。フランスの研究では、人工甘味料の摂取量増加に伴って心血管疾患のリスクが上昇することが報告されており、特にアセスルファムKとスクラロースは冠動脈疾患と関連していました。また、妊娠中や授乳中の母親が人工甘味料を摂取すると、子どもの代謝や腸内細菌叢に悪影響を及ぼす可能性があることが動物実験で確認されています。
ただし、厚生労働省や食品安全委員会は、人工甘味料の一日摂取許容量(ADI)を設定しており、適量であれば安全性が確保されているとしています。日本国内の調査では、実際の摂取量はADIの0.001パーセント程度と非常に少ないことが確認されています。しかし、複数の人工甘味料を含む飲料を常飲すると、腸内環境の悪化や下痢などの消化器症状を引き起こすリスクがあります。
過剰摂取による副作用と健康被害
アミノ酸の過剰摂取がもたらす影響
アミノ酸サプリメントの過剰摂取は、肝臓や腎臓に負担をかける可能性があります。アミノ酸が体内で代謝される際、窒素がアンモニアに変換され、さらに尿素へと処理されますが、この過程で肝臓と腎臓に大きな負荷がかかります。特に腎機能が低下している人や肝臓に持病がある人は、アミノ酸の過剰摂取により症状が悪化するリスクがあります。アルギニンやシトルリンは、過剰摂取すると消化不良、下痢、頭痛などの副作用を引き起こすことが報告されています。
また、アミノ酸サプリメントは吸収が早く直接腸まで届くため、大量に摂取すると腸内の物質濃度が急激に高まり、体が水分を腸に引き込んで濃度を調整しようとします。その結果、下痢や軟便が生じやすくなります。厚生労働省も、特定のアミノ酸を高濃度で長期間摂取すると健康リスクがあると注意を呼びかけています。
糖質とカロリーの摂りすぎリスク
アミノサプリプラス555mlには約80から120kcalのエネルギーと、約20から30g程度の糖質が含まれています。世界保健機構(WHO)が推奨する大人の1日あたりの砂糖摂取量は25g程度であり、アミノサプリプラス1本でほぼその量に達してしまいます。軽度の運動や日常生活では、このエネルギーは消費されずに体脂肪として蓄積され、肥満や2型糖尿病のリスクを高めます。
| 健康リスク | 内容 |
|---|---|
| 過剰エネルギー摂取 | 555mlあたり80から120kcal、常飲により肥満・糖尿病リスク増加 |
| 糖質過多 | 約20から30gの糖質、WHO推奨量の大部分を占める |
| 歯の酸蝕 | クエン酸によるエナメル質の脱灰、虫歯リスクの上昇 |
| 腸内環境の悪化 | 人工甘味料による腸内細菌叢への悪影響 |
さらに、アミノサプリプラスに含まれるクエン酸は、歯のエナメル質を溶かす酸蝕のリスクを高めます。スポーツドリンク類はpH3.6から4.6の酸性度を持ち、歯の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
アミノサプリプラスを安全に飲むための注意点
適切な摂取量と飲むタイミング
アミノサプリプラスを安全に摂取するためには、適切な量とタイミングを守ることが重要です。運動前や運動中に少量ずつこまめに飲むことで、アミノ酸やビタミンCの吸収効率が高まり、運動パフォーマンスの向上が期待できます。一般的なアミノ酸サプリメントの場合、1回あたり5gから10g程度、1日の合計で10gから15g程度が目安とされています。アミノサプリプラスの場合、1本全てを一気に飲むのではなく、運動の30分前から運動中にかけて分割して摂取するのが理想的です。
また、空腹時にアルギニンなどのアミノ酸を大量に摂取すると胃腸に負担がかかるため、食後や軽食と一緒に摂取することも推奨されます。運動をしない日や日常生活での常飲は避け、本当に必要なときだけ摂取することで、カロリーや糖質の過剰摂取を防ぐことができます。
常飲を避けるべき理由
アミノサプリプラスを水代わりに常飲することは、健康面で多くのリスクをもたらします。常飲により糖質とカロリーを過剰摂取することで、生活習慣病や肥満のリスクが大幅に高まります。スポーツドリンクを日常的に飲むことで、糖尿病や虫歯、代謝異常などの健康被害が報告されています。また、人工甘味料の長期的な摂取は、腸内細菌叢のバランスを崩し、消化不良や免疫機能の低下を招く可能性があります。
特に非アスリートや軽度の運動をする人にとって、アミノサプリプラスのエネルギーは消費されにくく、体脂肪として蓄積されやすくなります。日常的な水分補給には水やお茶を選び、アミノサプリプラスはスポーツ時や疲労回復が必要な場面に限定して使用することが賢明です。
特に注意が必要な人と飲み方のポイント
妊娠中・授乳中の方への影響
妊娠中や授乳中の女性は、アミノサプリプラスの摂取に特に注意が必要です。動物実験では、妊娠・授乳中の母親が人工甘味料スクラロースとアセスルファムKを摂取すると、子どもの代謝機能や腸内細菌叢に悪影響が及ぶことが確認されています。米国の研究機関による実験では、一日摂取許容量に相当する量やその2倍量の人工甘味料を母マウスに投与したところ、子マウスの健康に影響が見られました。
また、妊娠中は血糖値の管理が特に重要であり、糖質を多く含むスポーツドリンクの常飲は妊娠糖尿病のリスクを高める可能性があります。妊娠中や授乳中の水分補給には、人工甘味料や糖質を含まない水や麦茶などを選ぶことが推奨されます。どうしてもアミノサプリプラスを摂取する場合は、医師や管理栄養士に相談し、摂取量を最小限に抑えることが大切です。
持病がある方の摂取リスク
心臓病、腎臓病、肝臓病、糖尿病などの持病がある方は、アミノサプリプラスの摂取に慎重になる必要があります。アルギニンやシトルリンは血管拡張作用があるため、低血圧の方や血圧降下薬を服用している方が摂取すると、血圧が過度に下がるリスクがあります。また、腎機能が低下している方がアミノ酸を過剰摂取すると、腎臓への負担がさらに増大し、健康状態が悪化する恐れがあります。
| 持病の種類 | 摂取リスク | 注意点 |
|---|---|---|
| 腎臓病 | アミノ酸代謝による腎臓への負担増加 | 医師と相談の上、摂取量を制限 |
| 肝臓病 | アンモニア代謝負荷による肝機能悪化 | 過剰摂取を避ける |
| 糖尿病 | 糖質による血糖値の急上昇 | 常飲を避け、血糖管理を優先 |
| 低血圧・心臓病 | 血管拡張作用による血圧低下 | 薬との相互作用に注意 |
肝臓に疾患がある方は、アミノ酸の代謝過程で生成されるアンモニアの処理能力が低下しているため、アミノ酸サプリメントの摂取により体のだるさや腹痛、嘔吐などの症状が現れることがあります。糖尿病の方は、アミノサプリプラスに含まれる糖質が血糖値を急上昇させる可能性があるため、摂取前に医師に相談することが不可欠です。持病がある方は、自己判断でアミノサプリプラスを摂取せず、必ず医療専門家の指導を受けることが重要です。
まとめ
アミノサプリプラスは、適量を守り正しいタイミングで摂取すれば、スポーツパフォーマンスの向上や疲労回復に役立つ飲料です。しかし、人工甘味料や糖質が含まれているため、常飲や過剰摂取は肥満、糖尿病、心血管疾患、腸内環境の悪化などのリスクを高めます。特に妊娠中・授乳中の方や、腎臓病、肝臓病、糖尿病などの持病がある方は摂取に注意が必要です。運動前や運動中に少量ずつこまめに飲み、日常的な水分補給には水やお茶を選ぶことで、健康リスクを最小限に抑えながらアミノサプリプラスのメリットを活用できます。



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